赤土町産常陸秋そば

常陸秋そばの評価が高まるにつれ、茨城県西部、南部の広い畑での蕎麦栽培が盛んになり、現在ではその収穫量が全国第2位になる年も珍しくありません。

それに対し、ひと昔前は秋になると山あいの畑が蕎麦の花で真っ白に染まった県北地域では、農家の高齢化が進み、蕎麦を作る方もずいぶん減りました。

常陸秋そばの故郷であると共に、品質の高い蕎麦が穫れることで全国的に名高い常陸太田市赤土町(旧金砂郷)で蕎麦栽培をする農家は今や4軒(うち原種栽培農家2軒)棚谷町(旧水府)では2軒(うち種栽培農家1軒)のみとなりました。

このあたりの農家の畑は急斜面にあるため、農作業はすべて手作業で行われます。そして各農家の蕎麦収穫量は、わずか数俵です。

この非常に貴重な蕎麦を味わう機会は正に千載一遇ですが、にのまえの十割そばは全てこの赤土町の契約農家で栽培された蕎麦を自家製粉して使用しております。

遠からぬ未来、これらの蕎麦を味わうことはできなくなるでしょうが、かつて存在した極めて食味の良い蕎麦の味を記憶に残すためにもにのまえの十割そばをご賞味なさいませんか。

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